遠隔地に家を建てる際の住宅ローン問題
最近打ち合わせ記事ばかりでしたね。
一条工務店グランセゾンで家を建てることを決めました。
ichijyo-grand-saison.hatenablog.com
そこで、次に問題になってくるのが、【住宅ローン】ですよね。
今回は私達が選択した住宅ローンについて記事を書いていきます。
遠隔地に家を建てようとしている方の参考になれば幸いです。
遠隔地に家を建てる時の信用性
一般的に家を買う時の支払方法は、ほぼ住宅ローン一択だと思います。
まぁ中には現金一括という猛者もいるかもしれませんが…
また、今はコロナ禍の影響もあり過去類を見ないくらいの経済難です。
その影響で住宅ローンの金利は、史上最低額となっているそうです。
私達も、当然住宅ローンを組むことを前提に話を進めてきました。
そして、その最低金利である0.5%前後の変動金利で借りようと目論んでいました。
ここで、1000㎞以上離れた場所に家を買うということが大きなデメリットとなってのしかかってきます。
考えてみれば当然なのですが、離れた場所に家を買うということは『現在の仕事を辞める』ということです。
つまり、ローンを組む時に最も大切な『信用性の担保』ができないということ。
当然っちゃ当然ですよね。
貸す側としては「え?遠くに家を建てるの?仕事は?は?辞める?じゃあ今現在の年収情報とか意味ないやん」となりますよね…
この『現在の仕事を辞める』という条件のせいで、ネット銀行や地方の銀行の住宅ローンはすべて使えないということに…
営業さんも私達も途方に暮れていました。
ちなみに、仕事を辞めるのは私だけで、妻は全国に支店がある会社で働いているので、転勤という形を取れるそう。
ただ、それも確実ではないので、やはり私と同様に信用性の担保が課題になりました。
「家が建つ頃には、確実に転勤していますよー」という辞令を、現時点で妻の会社が出してくれればそこはクリアできますが、そんな都合のいい話はこの世にないわけです。
セカンドハウス用の住宅ローンという選択肢
営業さんも色々調べてくれたのですが、セカンドハウス(2軒目の家)としてならローンを通せるかもしれないとのこと。
ただ、『セカンドハウス用のローンは金利が高い場合が多いし、住宅ローン控除が使えないという大きなデメリット』があると説明されました。
それは厳しい…
私も私で色々探す毎日でした。
そんな中、住宅ローン控除の条件がまとめてある記事を読む機会があり、よくよく読んでみると【新しい家を買った場合、その家に半年以内に住むことが条件】という記載が。
つまり、セカンドハウスとして買った家であっても、半年以内に現住所からその家に住所を移せば、そこは最早セカンドハウスとは呼べない(単に新しい家を買って引っ越しただけ)ので、住宅ローン控除は適用されるということです!!
あとは、セカンドハウス用の住宅ローンの金利が高いという問題さえクリアすればなんとかなりそうです。
なので、セカンドハウスに絞って住宅ローンの商品を探しました。
調べていて気づいたのは、そもそもセカンドハウス用のローンを扱っている会社がほとんどないということです。
大きなところで言うとイオン銀行とSMBC信託銀行くらいじゃなかったかな?
イオン銀行がそこそこ金利も安かった(0.75%くらい)のですが、年収が500万以上ないと無理とか条件が厳しくて断念しました。
SMBCは、セカンドハウス用の住宅ローンらしく、かなり高い金利だったので断念しました。たしか3.5%とかじゃなかったかな…えぐい。
フラット35という選択肢
さらに調べていくと、フラット35はセカンドハウス等の括りがないという情報が!
金利も変動よりは当然高いのですが、1%前後と許容範囲。
フラット35とは、
住宅金融支援機構および前身の住宅金融公庫の証券化支援事業をもとに、取り扱いの民間金融機関と共同で提供する長期固定金利の住宅ローンの名称である。
(Wikipediaより)
図示するとこう⇓
んーわかりにくい。
つまり、銀行と直接契約するのではなく、銀行と住宅金融支援機構が共同で出資する商品である【フラット35】を提供する会社と契約する、って感じかな?
住宅金融支援機構は、元々は国土交通省と財務省が管轄していた組織らしいので潰れるとかの心配はいらないですね。
特徴は、
契約期間中の金利が変わらないこと(フラットのゆえんですね)と、融資を受ける条件が比較的緩いことです。
営業さんと諸々考えた結果、『セカンドハウスということでフラット35を契約しよう』という方向性が決まりました。
セカンドハウスにすることで借りる際の条件は多少厳しくなります。
具体的には、『今現在の家賃を払ったままで住宅ローンを返せるか』という条件で審査されてしまうということです。
ただ、虚偽の申告をして後から問題になるくらいなら、多少条件が厳しくても嘘にはならない方向で進めていくほうがいいですよね。
ここで、「セカンドハウスじゃなくて本当に住む家を買うんだから虚偽じゃないの?」という疑問がわくと思いますが、違うんです。
私たちの家は2022年の2-3月に建つ予定です。
引っ越しは9月頃の予定です。
つまり、その間半年は家賃の2重払いが発生し、セカンドハウスになるのです。
ありえないとは思いますが、もし誰かから何か言われたら、「セカンドハウスとして買ったのだが、仕事を辞めることになったからそちらに移り住むことにした」で通る話だと思いますw
どこのフラット35にするか
一番最初は一条工務店が経営している『一条住宅ローンのi-flat』を一番に考えました。
金利の優遇や、すべての窓口を営業さんがしてくれるというのがかなり魅力的だったので、迷うことなくそれにしよう!となりました。
しかし、一条住宅ローン(一条工務店の子会社)からは、『前例がない』『おそらく厳しい』との辛い返事が…
営業さんも頑張って掛け合ってくれましたが、結局ダメでした。
前例がないなら、前例を新たに作ってやるくらいの意気込みが欲しかったですねw
なので、最早他に選択肢はなく『ARUHI住宅ローン』のフラット35に決まりました。
こちらも営業さんが窓口になってくれてスムーズに話が進み、なんとか審査に通ることができました。
つなぎ融資等の金利は多少高いですが、他に選択肢はなかったので仕方ないです。
というか、こんなややこしい融資を受け入れてくださって感謝しかありません。
とはいえ、金利が1%オーバーなのは事実なので、近い将来変動金利に借り換えると思いますw
お金のことは不安ですが、私たちは家が大好きなので新築物件、それも私達的には少しオーバースペックの家を購入することに対しての後悔は、おそらくあまりしないと思います。たぶん…
返済するためにもお仕事がんばろ(/・ω・)/