一条工務店i-smileの特徴を5つ紹介します。
前回まで、5回にわたって一条工務店の基本的な性能を書いてきました。
最新記事はこちら⇓
ichijyo-grand-saison.hatenablog.com
今回は、私たち夫婦が仮契約した時点(2020年8月)に検討していた一条工務店のマイナー商品【i-smile】の特徴を5つ紹介していきたいと思います。
一条工務店i-smileとは
一条工務店の商品には、一番人気の超高気密高断熱ハウス【i-smart】、かわいらしい雰囲気の【i-cube】、建売の【i-palette】、私たちが最終的に選択した【グランセゾン】など、多くの種類があります。見た目が特徴的な【ブリアール】や純和風建築の【百年】もあります。
インスタやブログによくあがってくるのは大体i-smartですね。
一条の『業界トップの高気密高断熱の家』とは、実はi-smart限定だったりします。
ただ、それ以外の商品も決して気密性断熱性の水準が低いわけではなく、一般的なハウスメーカーと比べると相当レベルが高いものとなっています。
i-smartがおかしいだけですw
では今回お話しする【i-smile】とはどんな商品か。
特徴をあげていきます。
- 年間1000棟の期間限定商品
- 約4000種類の間取りから自分の気に入ったものを選ぶセミオーダータイプの商品
- 性能はやはり一条工務店
- 価格が一条商品の中で断トツで安い(約55万円/坪)
- 融通の利かなさも一条商品の中で断トツ
ひとつずつ見ていきます。
期間限定商品
年間1000棟限定の商品とのことです。
が、なんやかんやでずっと売っていくんじゃないかなーとか勝手に思ってます。
公式HPにも存在が伏せられているので、いつまで売っていくつもりなのか、そもそも現時点でもまだ売っているのかすらわからないですがw
セミオーダータイプの商品
i-smileを検討していることを担当に伝えると、専用タブレットを貸してもらえます。
そのタブレットでプロが作った約4000種類の間取りから、お気に入りの間取りを選んでいきます。
4000種類全部に目を通す必要はなく、
・2階or平屋
・建物の大きさ
坪数31以下、31-33、33-35、35-37、37以上のような分け方だったと思います。間違ってたらすみません(;^ω^)
・間取り
2LDK、3LDK、4LDK以上だったと思います。
・玄関の方位
東西南北
この条件付けを最初に選び、大きく選択肢を絞れます。
選択肢が多い坪数条件(33-35坪)でも250件くらいだったと思います。
東と西は条件としては分かれているものの、ほぼ反転させただけだったりしますw
なので、実際は4000種類もないですね。
北向きは驚くほど少ないので覚悟してください(;´・ω・)
また、地域によって表示される間取りが変わるとの情報をインスタで見ました。
間取り選びはとても楽しいのですが、不満点があります。
それは間取りの条件付けの種類が少ないことです。
例えば、私たち夫婦の場合『吹き抜け』は絶対条件でした。
タブレットの中には吹き抜けがある間取りはそれなりにあります。それ自体はとてもよかったのですが、私たちにとって不要な間取りを最初の時点で省けたらもっと楽だったように思います。
吹き抜けマーク(大きなバッテン)が見えるまでひたすらスライドさせていくのは嫌でしたw
WICやWISの有無や、ウッドデッキやバルコニーの有無、風呂の大きさ、洗面所の大きさ、洗面所と脱衣室の独立など選べたら楽だったろうなぁ。
i-smileは期間限定商品とのことですが、今後も売っていくのであればもう少しタブレットの利便性が課題になると思います。
廉価商品とは言え、性能はハイレベル
セミオーダーで安く建てられることが特徴のi-smileですが、その分性能を犠牲にしているというわけではありません。
全館床暖房、ロスガード90、大容量の太陽光パネル&蓄電池、外壁タイル張り、高い耐震性、高気密高断熱など、さすがのクオリティです。
i-smartとの一番の違いは断熱性能ですね。
i-smartの内外ダブル断熱(厚さ190㎜)に対し、i-smileは内断熱(厚さ140㎜)のみとなっています。
ガラス性能もi-smartはトリプルガラスなのに対し、i-smileはペアガラスです。
ただ、体感上は数値で見るほどの差はないと思います。
ガラスに至っては、i-smileでも現在はキャンペーンでトリプルガラスになるそうです。
このキャンペーンもなんやかんやでずっとやるつもりなんじゃ…?とか思ってますw
一条商品の中で断トツの安さ
地域差や契約時期によって差があるのかもしれません。
東北在住、2020年8月仮契約の条件で55万円/坪でした。
私たちは34坪の間取りがお気に入りだったのですが、約1870万円でした。
ちなみに、私たちのi-smartの坪単価は約67万円だったので、同じ広さの家を建てようものなら67×34=2278万円の費用が掛かります。
i-smartとの差額はなんと408万円( ゚Д゚)
税込みにすると450万ほどの差が…
i-smileのコストパフォーマンスの高さがうかがえますね。
話は少し逸れますが、i-smileのタブレットで間取りを選択すると、次はオプションなどを選ぶ画面に入ります。
そこで好きなオプションを選んでいくと、最終的に建物本体価格+太陽光パネル価格+オプション価格の合計金額が出る仕組みです。
オプションも含めて実際にどの程度の費用になるかの目安になるので、これはとてもいいと思いました。
タブレットにないオプションや電気工事関係の追加費用は別途かかるので、あくまでも目安程度ですね。
融通の利かなさも断トツ
安価でコストパフォーマンスに優れるi-smileですが、制限が非常に多くなっています。
例えば、セミオーダーの商品なので、当然間取りの自由はまったくありません。
たった1マスなにかをずらしたいといった要望も当然不可です。
その手間を割く代わりに安価にしているので、当然と言えば当然ですが(;^ω^)
オープンステアやi-smartのバスユニット(スマートバス)なども選択できません。
クロスですら制限があります(たしか2色使えるのは2室まで)。
人気オプションの自在棚もつけられません。
私が一番嫌だったのは和室の雰囲気です⇓
『THE昭和!』みたいな…半畳の琉球畳は選べないし、押し入れの柄も選べません。
i-smile施主の中には、引き渡し直後に和室を洋室にリフォームした強者もいるくらいです。めっちゃ気持ちわかるw
住設はi-cubeやセゾンで使われるi-standardシリーズから選択することになります。
i-クオリティシリーズやスマートシリーズからは選べません。
i-standardシリーズは落ち着いたナチュラルカラーと木目調が特徴ですね⇓
変更はできませんが、雰囲気が好みの方は問題ないと思います。
i-smileまとめ
どんな人におすすめか
i-smileという商品は、とにかくコストパフォーマンスに優れていると思います。
細かい間取りの要望が少なく、一条工務店の見た目的なところではなく、本当に性能に惚れた人には、この上なくいい商品なのではないでしょうか。
「一条工務店で建てたいけど高すぎる…」という人にもおすすめです。
私なら、どうしても予算が捻出できなかったとしても、ローコストメーカーで建てるくらいなら、i-smileで建てることを選択するでしょう。
ただ、私たちはなんやかんやで間取りの要望も多かったし、グランセゾンの見た目に惚れてしまったこともあるので、結果的にはi-smileには不向きな人種だったということでしょう。
なぜ最終的にグランセゾン?
私たち夫婦はそもそも家を建てるつもりがありませんでした。
詳しくは過去記事を読んでいただければ⇓
ichijyo-grand-saison.hatenablog.com
いざ家を建てることを決めた後も、『極力安く抑える』ことを念頭に置いてしまっていました。
なので、i-smileから検討に入ったということです。
それが、なぜか数か月後の現在には一条工務店最高額商品のグランセゾンで建てることが決まっているわけですw不思議ですね。
理由は色々ありますが、結局のところ『私たち夫婦は家が大好きだから』に尽きると思います。
基本的にインドア派ですし、家族で過ごすことが一番の幸せだと思っています。
なので、『家族が最も長い時間を過ごす家』にはもっとお金をかけよう!となったわけですね。
ここら辺はそれぞれの家族の価値観があると思います。
極端に言うと、「家なんて屋根さえあればいい」という人だっているでしょう。
各々の生活スタイルに合った家を計画すればそれでよしですね(/・ω・)/